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ビジョンVISION

拠点概要

「海のゆりかご」「藻場から始まる資源あふれる豊かな海」「天然の生簀」の創生へ

末永慶寛 写真

瀬戸内海の地魚をはじめとする水産資源の安定した供給には、海面養殖業及び種苗放流等の栽培漁業の促進のほか、基盤となる漁場環境の維持・回復を図ることが必要とされます。
その為には、将来の海水温上昇に対する水深帯の深い場所での藻場造成技術、魚介類のみならず海草藻類の安定した種苗生産技術と生産力増強に伴う市場展開が喫緊の課題となっています。本プロジェクトでは、瀬戸内海の「藻場造成」と「種苗生産」に着目し、10年後の瀬戸内海において、「海のゆりかご 」「藻場から始まる資源あふれる豊かな海」「天然の生簀」の創生を目指し、デジタル技術を活用した科学的根拠に基づく効果的かつ効率的な次世代型の手法への転換による諸課題の解決を目指します。

プロジェクトリーダー
香川大学創造工学部 教授 末永慶寛

目指す将来の拠点像

10年後の瀬戸内海の姿

大学が取り組む瀬戸内に関する研究資源(栄養塩管理、生物資源生産力向上に関する研究シーズ、人工魚礁、波浪低減技術、魚類廃棄物の再資源化関連の特許等)を、参画機関及び連携機関の持つ知財とマッチングさせることにより、瀬戸内の抱える諸課題の解決に貢献します。
これにより、新規産業の創出に伴うブルーカーボン、サーキュラーエコノミーの促進及び漁業者をはじめとする雇用機会を増加させるとともに、「藻場から始まる資源あふれる豊かな瀬戸内を創生」を目指します。

拠点ビジョンの内容

藻場から始まる資源あふれる豊かな瀬戸内海の創生

複数の藻場造成海域を核とした、安定した海中林の形成と生態系を維持する技術を瀬戸内海に展開し、ブルーカーボン、生物生産力向上機能を検証して行きます。
各フィールドにAI、IoTを駆使した次世代型種苗生産により得られた有用魚介類を放流し、放流後の幼稚魚の歩留まり向上とともに、魚類の行動特性をバイオロギングにより検証します。 これにより、これまで不明であった環境変化に対する生物の行動特性及び人工魚礁等の施設利用度を解明し、効率的な種苗生産、幼稚魚放流から安定した漁業生産へと繋げます。
更に、漁獲された魚介類の残渣を再資源化し、環境改善材料、低炭素コンクリートへの活用等へ展開し、新産業の創出、サーキュラーエコノミーによるネイチャーポジティブ社会実現を目指します。
【地域拠点ビジョン策定のもととなるSDGs】
SDG6 安全な水とトイレを世界中に/
SDG7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに/
SDG9 産業と技術革新の基盤をつくろう/
SDG12 つくる責任 つかう責任/
SDG13 気候変動に具体的な対策を/
SDG14 海の豊かさを守ろう/

参画メンバー
代表機関:香川大学
幹事自治体:香川県
幹事機関:国立研究開発法人海洋研究開発機構、香川県漁業協同組合連合会


参画機関
庵治漁業協同組合、NECネッツエスアイ株式会社、香川県水産試験場、国立大学法人京都大学、坂出市
国立研究開発法人日本原子力研究開発機構、株式会社不動テトラ、国立大学法人三重大学


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